まぼろしの記録①:「ケンシュ=タイン=フラの苦悩」

まぼろしの記録①:「ケンシュ=タイン=フラの苦悩」

新型コロナウイルスの影響で、延期・中止・白紙になってしまった機会で行う予定だったGOCCOツール(=ドラマラーニング/ロールプレイング)たち。これらをひとり抱えていても仕方がないので、公開することにしました。

いつかのどこかのだれかにつながることを祈って。

 

「ケンシュ=タイン=フラの苦悩」

ドラマラーニング/ロールプレイングの手法がたくさん入っているので、「うみやまのあいだ、あめつちのからだ」のもつ専門性を知っていただくには最適な例だと思っています。が、こちらは計画自体がなくなってしまったので、きっと日の目をあびないものと思われます…。。

ご相談者 外国人労働者を受け入れる予定の地域または施設(/企業)
想定期間 2~3時間
対象   新入社員の同期の日本人
希望内容 外国人の方々を受け入れる際の心構え・思いやりを体験を通して学ぶ。

その他  必要であれば、現行社員にも行いたい。

 

以上の条件などをもとに構成したコンテンツの内容はこちらです↓

【基本情報】
・対象      18~25才の日本人新入社員
・場所      会議室など、中くらいの部屋
・用意するもの  長机やパイプ椅子など。基本的には必要ありません。

・必要人員    ファシリテーター(F)1人、役者担当 1~3人

※Fは「うみやまのあいだ、あめつちのからだ」が担当

 

【導入 ~場づくり~】

今回のGOCCOツールでは、参加者に積極的な参加(発言・提案)を促したいので、そういったことが受容されるような空気づくりをはじめにやります。(※集まった方々の雰囲気や人数などを考慮し、多少の変更はするものとする。事前にコミュニケーションゲームをする必要も場合によってはあり得ます。)

シアターゲーム◆社長はイエスマン

 ① 1人の役者担当。彼は社長になる。

 ②参加者は社長にいかなる無理難題の提案や破天荒な相談をしてもよい。

 ③ルールは1つ。社長(役)はすべて肯定して採用してくれる。

 ④Fの「社長、次の面接のお時間です」で終了。

 

【PLAYING ~ケンシュ=タイン=フラの面接~】

先ほどの導入では、参加型を前提としていましたが、この場では 参加者の皆さんには “(演劇の)お客さん” のように鑑賞者の立場になります。理由は下部へ。

①F 「次の方どうぞ」ではじまります。社長役はそのまま。

 ②ケンシュ=タイン=フラ役の役者担当が登場。彼/彼女は、どこか外国の出身という設定。

 ③先ほどのゲームの要領で、彼/彼女もまた外国人労働者としての不安・悩みや質問を社長に次々と投げかけます。

 ④それらの不安や悩みは、今度実際に就職してくる方たちの声を事前に聴取したもの。参加者にもそのことが次第にわかるように構成します。

 ⑤社長の「わかった、みんなで考えてみるよ」で終了。

ここでの目的は、ケンシュ=タイン=フラ役の言葉を通して、外国人労働者の方々のさまざまな事情に耳を傾ける場をしっかりとつくることです。

※ケンシュ=タイン=フラ役の台詞量が多いので、必要であれば演劇関係の方に声がけする可能性もあります。

【休憩】

【PLAYING  ~ケンシュ=タイン=フラの苦悩~ 】

後半は「フォーラムシアター(FT)」という手法を取り入れますが、名称そのものはさほど重要ではありません。外国人労働者(この呼び方も違和感があるのですが)の方を受け入れたときに想定しうる課題をより踏み込んだ形で解決する場だという共通理解さえあれば大丈夫です。

 ①新人研修を想定したレイアウトになっている。参加者は各々席につく。

 ②役者担当の1人は研修担当の上司。もう一人は、ケンシュ=タイン=フラ役。

 ③通常の新人研修が始まる。参加者も通常の新人研修として講習を受ける。

FT④ところが、この講習は日本人を対象としたものなので、途中からケンシュ=タイン=フラはついていけていない様子。それに気が付いた上司との一連のやりとりがある。ケンシュ=タイン=フラは、「わかりました」と返事をするが、誰から見ても遅れをとっている。

FT⑤ Fの進行「この場にいるあなたならどうしますか?」と問う。

「もう一度同じシーンをやりますので、アイデアがある場合はその場でストップ!と声をかけてください」

FT⑥もう一度同じシーンをする。

   「ストップ」と言ってくれた参加者の方々のアイデアをFと役者はどんどん採用します。参加者の方の知恵によって、この場をよりよい展開にしていくことが目的であり、この場の醍醐味です。

FT⑦これを何度か繰り返してみる。

   演劇=ごっこアソビなので、何通りでも正解があっていいです。遊びながら思考/試行錯誤していきます。

 ⑧終了。時間があれば、想定される他のシーン(クレームトラブルや日常生活など)をやってみるのもよい。

 

事前準備として、役者担当は簡単なセリフは覚えなければなりませんが、即興で何とでもなるので難しく考えなくても大丈夫です。

 

【エピローグ】

最後に感想や意見、感じた矛盾点や他に必要なこと(根本的解決の模索)を参加者・役者・主催側などが全員で共有できるのが一番理想的です。ワークショップ自体は一回性ですが、その後につながるヒントを見出してこそ、本当に意味のある機会になると思っています。

 

写真もイラストもなく、文章一辺倒で恐縮です。

最後までお読みくださり、どうもありがとうございました。

 

※余談※

「ケンシュ=タイン=フラ」という名前は、〈未知=異質なのか?〉という今回のコンセプトを表出する印象的な存在として、フランケンシュタインからもらってきたのです。が、これは原作だと博士の方の名前だったのですね、、、すみません、、