ゆくときのながれはたえずして

雷雨から一夜あけて、清澄。
穂の名を連れ出し、朝さんぽ。

雨上がりの清々しさ。喧噪が目を覚ます前の静けさ。朝の光。

水たまりの中に、カバーにきっちり収まったままの折りたたみ傘が落ちていて、
傘の持ち主のゆうべが心配になる。

近くの空き地は一面猫じゃらしだらけになっていて
風にもそよがぬ若いあおいろの穂が密集するさまは、まるでひしめく獣の群れのよう。
立入禁止の黄色いテープが地面に落ちて無意味になるときを虎視眈々と狙っている。

ここらで一番に開花した薄むらさき色のシュウメイギクは
黄色いおしべが行儀よくまあるく並んで王冠のようだった。