畑から、土にうまる大きなしらかぶを引き抜いた。 土をふるう。…
熊よけの 赤き点滅 鵺の声 夜。半月の光が一筋も届かぬ深い雲…
ひとしずくは、太陽の眩しさにまだ目をしばたかせていましたが、…
ところがです。さいごの一歩を踏み出したところで、思いがけない…
ひとしずくにとっての初めての旅、クマザサの葉影の奥から葉の先…
ひとしずくは、これからどこへ向かおうかしらと考えていました。…
ところがそのようなぎりぎりの状況にあって、突然、ひとしずくの…
実をいえば、ひとしずくが生まれてからこれまでの出来事というの…
クマザサが本来の立ち姿を取り戻すにつれ、ひとしずくは葉の上に…
どうもおかしい、とひとしずくは思いました。 「…
「それじゃ、サヨナラ。また今度!」 溶かされて、雫になって、…
しばらくのあいだ、ひとしずくたちはぽかぽかと温…
ひとしずくは、自分が寝床にしていたクマザサの葉にぴんと生気が…
この物語の主人公、ひとしずくの話に戻りましょう。このひとしず…
これは、小さな小さな、とてつもなく小さな、あるひとしずくの物…
箇条書きの続き。 ・数年前。相棒の赤犬がまだ一才にもなってい…
最近カラスばかりが気になるのだ。時系列は気にせず箇条書き ・…
祖父母の家の花壇にはペットボトルの花が咲いている。 不思議に…
西洋歴史学者の著書より。メモ。 「特定の社会における人間と自…
陽が暮れかけて、わが家の庭も紫墨に沈む時分。 「かぁかぁかぁ…
墨のカラス 畑や田、河原を歩くハシボソガラスを遠目に見る。秋…
「リンドウ、もらってってくださいね」 仕事先の…
雨上がりの朝の墓参り。濡れた墓石はそのいずれも…