春の季語

「土くさい犬」を春の季語にしよう。

雪が日に日に解けて消え去り、からだ中に土のにおいをまとわせて私に駆け寄るこの子は穂の名。

「ぬくい尨毛」も春の季語にしよう。

陽光が日に日に温度を取り戻し、穂の名のからだにうつり住むとき。

穂の名は日向の分身となり、寄せる私の頬までぬくい。