永遠のみどり

「被爆樹木と生きる Four seasons」の中で

引用されていた原民喜さんの詩がとても心に残ったので。

 

永遠のみどり

ヒロシマのデルタに
若葉うづまけ

死と焔の記憶に
よき祈よ こもれ

とはのみどりを
とはのみどりを

ヒロシマのデルタに
青葉したたれ

 

 

被爆樹木と生きる Four seasons

原子爆弾によって壊滅した広島の街。「75年は草木も生えぬ」といわれた中で、新たに芽を出し、たくましく生き延びた「被爆樹木」は、戦後を生きる広島の人たちに勇気を与えてきた。いま、市内には159本が残るが、被爆から80年がたとうとする中、老いも目立ち始めている。その木々の声に向き合い、治療するのは、ひとりの樹木医。春夏秋冬、異なる表情を見せる被爆樹木の1年を記録し、木々に寄せる人々の思いを見つめる。