0℃

野生の庭に霜柱がたち、足元の凍った落ち葉がかろかろと水分を含まぬ音を放射冷却の空に響かせるとき。

野生の庭に葉土が湿り、足元の黒土が私の靴の底をよごし、むせる落ち葉に野良猫のいきった匂いの香りがたつとき。

0℃の境目の上と下。

数字を知らない自然摂理のものどもが、至極当然に現象の不変を太古から

永劫永久に繰り返していることに気づくとき

とびきり平和な安泰と、宇宙の喜びを得るのである。