さけび

ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ、ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ

ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ、ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ

、というセミの声で目が覚めた気がする。

体を起こしてすぐに2階から窓の外を見たときに

野生の庭に住まうヒヨドリか何かの飛影する姿が斜め下に向かって横切ってゆき

彼の姿が地面に近くなってもなお

その嘴から先ほどのセミの声が聴こえてきたから。

ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ

 

とすると、私は朝から断末魔をききながら爽快に目を覚ましたわけか。