群れ
二月十九日
今日は、新しく加わった葉の名の犬と、先住の相棒犬との世話とで私の一日が終わった。
ご飯、散歩、庭での排泄や室内でフリーにして生活すること。これらすべてを二頭同時にやれたら楽なのだが、相性の問題でそれはまだできない。なぜかって、相棒犬の立場からすればそりゃそうだろうと思う。突然若い犬が現れて、自分はまだ了解していないし事態についていけていないのに、飼い主の私が勝手に連れて帰ってしまったのだから。「侵入者!」。これに尽きる。
結果、すべての世話を代わりばんこに1頭ずつ、つまり私が二倍働くことになる。小学生でもわかる掛け算の問題だ。
夜。まだ八時を過ぎていないが、思いがけず静かな時間がやってきた。
二頭は昨日今日のあらゆる刺激にくたびれはててしまって(葉の名にとっては楽しい刺激の方が多かったろうが)、それぞれのハウスに入ってすっかり眠りこけている。穏やかな寝息。新たなリズム。
それで、ああ、今日一日のあれやこれやを書きつづろうと思っていたが、私もまもなく抗いがたい眠気に屈するだろう。
時間をかけてこの毎日をくり返す。共有された時間の重みをただただ真正直に積み重ねる。
そして私と二頭の犬たちは、誰にも分かちがたい一つの確かな群れとなる。