超個体
=多数の個体から形成され、まるで一つの個体であるかのように振る舞う生物の集団
アリや一部のハチがそれに該当するが、
世界中でこれだけ多く生産されているブロイラー諸君。
「繁殖能力があるのは女王とその夫のみでその他多数の個体は不妊であり、
巣づくり・食料調達・兵隊・卵や幼虫の世話などを分業化して一つのコロニーを形成している」(松島、相馬、的場、2021)。
真社会性と呼ばれるこれらの特徴をもつ動物は膜翅目に多いが、ブロイラー諸君はこれだけの数がいるのだ。
この際、諸君も取り入れてみてはいかがだろうか。詳しく知りたくとも虫には言葉が通じない、というのであれば、ハダカデバネズミくん達が脊椎動物で唯一この機能をもっているから、先輩にいろいろ大いに聞いてみるといい。
まず想定するべきは…
君たちはニワトリだから、まずは巣の有り様を考えればなるまい。
土中に大きな巣穴をもつ、というわけにはいかないだろうから(羽根が邪魔になるだろうしね)。
それから、群れの中のほとんどの個体は子どもをつくれないから、その点もあらかじめ集団内で決めておくように。
それさえ決めてしまえば、ブロイラー諸君。
あとは追々、良い様に軌道にのってゆくだろう。
数だけはいるのだから、世界中の仲間と協力し合ってみてはどうだい。
うまくやれば天地がひっくり返るかもわからないよ。
まずは、運動し、からだを絞るところからだね。
させはしないけれどもね。
参考文献
松島俊也、相馬雅代、的場知之(2021)、オールコック・ルーベンスタイン動物行動学 原書 11 版、東京都、丸善出版