流氷

一月は、ほとんど毎日雪が降った。大雪、大雪。

雪日数は30日。最近の10年のうちで2番目の記録らしい。

(そういえば、5、6年前も車を出せないくらい非常に積もったことがあった)

 

私の家の近隣には50台ほど停まれる某大きめの駐車場があるのだが

一晩で雪が30~50センチも降り積もったこの冬は

毎日の利用者がずいぶん苦労をして車を出し入れしているようだった。

朝の雪。夜のうちに降り積もった誰も踏み固めていないまっさらでやわらかな雪の乗り越えにくさでぐらぐら揺れる車体の多さもさることながら、

夜は夜で、一心不乱にタイヤの空回る音が聞こえてきたり。

ああ。こんな冬だ。いつまで続くのかしら。雪は好きだが、連日だと参ってしまう。

そんなため息が聞こえてくるようであったが、早2月。

気温がまたたく間に上昇して、白銀の景色が嘘であったかのようにすっかりほとんど溶けてしまった。

あと2ヶ月は雪と付き合わなければならないなあと覚悟していた私たちは、勢い余ってずっこけた。

 

駐車場のそばを通ったら、

あの一月のうちに各々が苦労して粉砕したのであろう雪氷が傍らに退けてあった。

季節はずれの流氷。間違えた春みたいな佇まい。

流氷