犬という漢字に「`」がつくのは至極当然な気がしている。
ここで止まってェというときは、勢いがつきすぎて止まりきれずについ、足跡「`」
まあまあ落ち着けェというときは、おやつに夢中でそれどころではなくつい、鼻つん「`」激突。
そっちに行っちゃだめェというときは、意外や意外、お、振り向いたと思いきや突然しゃがみだして、うんち「`」
踏んじゃだめェというときに限って、何を思ったか気を利かせておすわり、おしりのハンコ「`」
こちらが勝手に求める秩序から、いつだってごきげんではみ出してくる。
それが犬のよさであり、私が愛してやまぬところ。