焼却炉

伐ったユリノキをどうするのかと問う。

「乾かせるものは乾かして薪か、チップにします」

でもユリノキは水気が多くて、あまり向かないでしょうと言う。

「はい、なのでほとんどはこのまま自社の焼却炉に運びます」

そうかあ、仕方ないよねえ。

材木としても、ユリノキなんて聞かないもんねえ。

という会話。

 

口に出せば、仕方ないというあきらめが適度に心に収まる気がして。

謝る気持ちが増幅しないように、ともいう。

焼却炉